みなさん、こんにちは!スタッフです(*^-^*)
無事田植えも終わり、ひと段落された方も多いのでは
ないかと思います。私の家でも無事田植えが終わりました。
本来であれば梅雨の時期ですが、思った以上に雨は降らず、
なんとなく過ごしやすい日が続いていますね!
梅雨も必要ですが、やはり晴れの日が続くのはうれしいですね(笑)
さて、今回は、ブラザーPC8000、PC6000の修理です。
このタイプの機種は、「糸通し器が使えなくなった」、「下糸巻きができない」
ということで、よく修理依頼が来ます。
今回は、90歳位のお客様で、「購入したお店が無くなり、市販の糸通し器で
糸を通しているが中々通らず困っている」とのことで、訪問しました。
原因は、針を上死点に上げずに、適当にガチャガチャと糸通しをしてしまったこと。
これにより、フックの元が潰れて壊れしまい、糸通しが出来なくなっていました。
糸通し器は、針を上死点に上げた状態で一気に下に下げた時、フックが
針穴を通ることで糸通しが出来る様になっています。
これを分解して組み込む時、少し注意が必要です。
⑴ 外す時は、糸通しレバーを下まで下げ、フックを回転させた状態で
糸ガイド(組)を下方に押して外します。
⑵ 新しい糸通し器をフック(組)と糸ガイド(組)の溝が一致するように合わせて
糸通しについている仮止め部材を下からはめ込みます。
仮止め部材で位置を固定するとはめ込み作業が簡単にできます。
⑶ 糸通し器はピンとカム溝がきちんとはまるように注意しながら押し込みます。
慣れないとブラザーの糸通し器交換は難しいです。
交換して、糸通しをしてみると、OKでした。また、お客様に、
針の糸通しをする時は、上下停針ボタンを押して、針が一番上に来ていることを
確認してから糸通しをしていただくように説明をして、何度か練習をして頂きました。
早い段階であれば、フックが曲がっていて入らないだけの場合があります。
このような時はフックの先端の曲がりを修正するだけで直りますので、
糸がうまく通らないなぁと思ったら、無理やりガチャガチャとしてしまう前に
持って来て頂くか、お電話いただければと思います。
またこのPC8000、PC6000は、下糸巻きゴム輪が、以前に比べて
細く小さいので、下糸を巻き終わった後も回しっぱなしにしていると
ゴムがすれて、使えなくなってしまいます。
又、一時、他の機種で、下糸巻きゴム輪が溶けて使えなくなるという
不良品が出回りましたが、私の経験では、PC8000、PC6000については
そのようなことはなかったと思います。
今回は、10年くらい使いっぱなしで、油も注しておらず、埃だらけでしたので、
分解掃除もしてほしいということで、持ち帰って修理させて頂きました。